こんにちは!今回は、シリコンシャンプーが誕生する背景に隠された意外な存在「ポリクオタニウム」について掘り下げていきます。
シリコンが髪をツヤツヤにしてくれるのは知っているけど、「ポリクオタニウムって何?」と思った方も多いのではないでしょうか?実は、この化合物があったからこそ、シリコンシャンプーは効果を発揮できるようになったんです!

シリコンシャンプーの登場
1960年代から1970年代にかけて、シリコンがシャンプーに配合され始めました。その目的は、髪を滑らかにし、指通りを良くすること。
また、髪をコーティングしてダメージを軽減する効果も注目されました。
この時代の代表的なダメージは、「聖子ちゃんカット」などのレイヤースタイルの急増でクルクルドライヤーによるダメージ。
その後の「ワンラレングススタイル」「ソバージュパーマ」ブームによるパーマダメージがあげられます。
しかし、シリコンには一つ課題がありました。それは、髪に均一に広がりにくいということ。
この課題を解決するために登場したのが、ポリクオタニウムです。
ポリクオタニウムとは?
ポリクオタニウムは、カチオン性(陽イオン性)のポリマーで、髪の表面に吸着してコーティングを形成します。
髪は通常マイナスの電荷を持っているため、ポリクオタニウムが吸着しやすいのです。
この性質を利用して、髪に以下のような効果をもたらします。
髪の滑らかさを向上傷んだ部分を補修しながら、表面を均一に整えます。
静電気の抑制特に乾燥した季節にありがちな髪の広がりを防ぎます。
コーティングの均一化シリコンが髪全体に広がるようサポートする役割を果たします。
※詳しくは、以前の記事「クオタニウムとは?美容成分を深掘り!」をご覧ください
シリコンとポリクオタニウムの相性抜群な理由
シリコン単体では、どうしても髪の表面にムラができることがありました。
しかし、ポリクオタニウムが髪を均一にコーティングするなかで、シリコンも一緒に包み込むことで、シリコンが効果を最大限発揮できるようになったのです。
この組み合わせにより、髪にツヤが生まれ、指通りが良くなる仕上がりが実現しました。
また、ポリクオタニウムにはさまざまな種類があり、それぞれ異なる効果を持っています。例えば:
ポリクオタニウム-7:保湿と指通りの改善。
ポリクオタニウム-10:ダメージ補修効果。
ポリクオタニウム-11:ツヤとスタイリングの保持。
これらの特性が、シリコンシャンプーの人気を支える重要なポイントとなっています。

ポリクオタニウムが支えたシリコンシャンプーの進化
シリコンとポリクオタニウムの組み合わせが一般化したことで、シリコンシャンプーは爆発的な人気を集めました。
その後、ノンシリコンシャンプーの流行や頭皮ケア志向の高まりもあり、シャンプー市場はさらに多様化しています。
「ノンシリコンシャンプー」にもクオタニウムやポリクオタニウムは使用されていますので指通りの良いノンシリコンシャンプーはあります。
しかし、今でも「髪をツヤツヤにしたい」「指通りを良くしたい」というニーズに応えるために、シリコンとポリクオタニウムの存在は欠かせません。
知られざるヒーロー「ポリクオタニウム」
シリコンシャンプーの裏には、ポリクオタニウムという頼れる存在がありました。
この化合物がなければ、シリコンが髪に均一に広がることは難しかったかもしれません。
髪のツヤや滑らかさを求めるシャンプーにとって、シリコンとポリクオタニウムの相性は抜群。
ちなみに、オイルとポリクオタニウムの相性も抜群です。
そのおかげで、私たちはなめらかな指通りと美しい仕上がりを楽しめているのです。
次回、シャンプーを選ぶときに「ポリクオタニウム」の種類にも注目してみてくださいね!きっと自分の髪に合う製品選びのヒントになりますよ♪
Comments