みなさん、へアカラーに興味ありませんか?
でも、「美容室のカラーって何が違うの?」と思っている方も多いのではないでしょうか?今日は、美容室で使われている色々なカラーの種類の解説をします!

1. 酸化染毛剤(永久染毛剤)
美容室で一番使用されているカラー剤です。
メニュー名は、白髪を染める「白髪染め」又は「グレーカラー」や髪色を明るくする「おしゃれ染め」又は「ファッションカラー」と言われています。
特徴は、明るくする脱色(ブリーチ)と暗くする(染色)の両方が同時に毛髪内で行われ、幅広い髪色を作り出すことができます。
酸化染毛剤は1剤「酸化染毛料」と「アルカリ剤」・2剤「酸性状態の過酸化水素(オキシ)」と別れれおり使用直前に1対1か1対2の割合で混ぜ合わせた使用します。
1剤の「アルカリ剤」と2剤の「過酸化水素」が混ざり合って明るくする脱色(ブリーチ)作用と1剤の「酸化染毛料」と2剤の「過酸化水素」が混ざり合って染色作用が同時に行われます。
※過酸化水素が、発生させる「活性酸素」が脱色剤であり染色補助剤になります。
また、アルカリ剤の力で毛髪が、膨らむ事により酸化染毛料や脱色剤を毛髪の内部深くに浸透させ発色させるので色が長持ちします。
メリット
色が長持ちする。
幅広い明るさ1~14レベルに対応(地毛の黒髪は4レベル)
色味は調合により無限に表現できます。
白髪のカバー力が強い。
デメリット
アルカリ剤と過酸化水素により髪にダメージを与える。
アレルギー反応のリスク。ジアミンなどに敏感な人がいるため、事前にパッチテストを行うことが推奨されます。
白髪の進行が早まる。
頭皮へのダメージ。
2. マニキュア(半永久染毛料)
ヘアマニキュア(髪のマニキュア)は、酸化染毛剤とは異なる染色方法で、髪の表面に色を付けるタイプの染毛剤です。
髪の内部には染料が浸透せず、表面で色素が一時的に色をつけます。
マニキュアは、カラーリングの選択肢の一つとして、特に髪を傷めずに色を楽しみたい人に人気です。
メリット
髪にダメージが少ない。
ダーク系のマニキュアは白髪のカバー力大
白髪ぼかしとして利用出来ます。
ビビットなカラーを表現
デメリット
色持ちは1~2ヶ月程度で落ちやすい。重ね塗りで色持ちは長くなる。
地肌に付かないように塗布するため根本1~2mm染められない
脱色力(ブリーチ)が無いので、黒髪やダークヘアには色が目立ちにくい。
3. ヘナカラー・草木染(植物由来のカラー)
ヘナは、植物由来の自然な髪染めの方法として、長い歴史を持つ伝統的な染毛剤です。
ヘナは、インディゴと並ぶ代表的な植物染料の一つで、髪に優しく、化学染料にアレルギーがある方や髪を健康的に保ちたい方に人気があります。
ヘナは、「ヘンナ」という植物の葉から抽出される天然の染料です。
ヘンナは主にインドや中東、アフリカ地域で育ち、その葉を乾燥させて粉末にしたものがヘナパウダーとして使用されます。現在は、沖縄那などでも生産されています。
ヘナで染めると、赤みやオレンジ色が強調されますが、これにインディゴを合わせることで、茶色や黒い髪色にもすることができます。ヘナ単体では、通常オレンジや赤茶色に染まるため、色の調整をする際は他の自然染料を使うことがあります。
草木染で髪を染める際には、主に以下のような植物や方法が使われます:
ヘナ (ローソニア・インマニス)は、草木染めの代表的な植物です。赤やオレンジ色に染まるため、ヘナを使うと髪が鮮やかな赤茶色やオレンジ色に仕上がります。ヘナは髪に栄養を与え、髪質を良くする効果があるため、傷んだ髪の改善にも有効です。
インディゴ は、青みがかった色を染めることができる植物です。ヘナと併用することで、深い茶色や黒色に染めることが可能です。ヘナとインディゴの配合比率を調整することで、より自然な色味が楽しめます。
ローズマリーやカモミール など、ハーブ類を使って髪に自然なハイライトや明るさを加えることができます。カモミールは特にブロンド系の髪に向いており、金色や明るい黄色に染めることができます。
クチナシ の実は、黄や赤の色素を含んでおり、草木染めの材料として使用されます。クチナシは、特に赤やオレンジ系の色に染めたいときに使われることが多いです。
アカネ の根は、赤い染料を抽出するために使われます。アカネを使うことで、赤系の色合いを得ることができます。
タデアイ(藍) もインディゴの一種で、青色を染めるための植物です。藍染めの髪色は、深みのある青や黒に近い色を作り出すことができます。
メリット
ヘナは髪の強度を高め、ツヤを出し、枝毛や切れ毛を防ぐ
化学物質を使わず、植物由来の染料を使用するため、環境にも優しい
ヘナは頭皮のpHを整え、かゆみやフケを防ぐとされています。さらに、抗菌・抗炎症作用があり、頭皮のトラブルを予防することができます。
色持ちが良い
デメリット
色のバリエーションが少い
脱色力(ブリーチ)が無いので黒髪を明るい色にはできない。
時間がかかる
洗い流すのが大変 ヘナを使うと、洗い落とすのが少し大変で完全に粉を落とすために、何日間かしかり洗う必要があります。
染まり具合に差がある
4. ブリーチ剤(パウダーブリーチ剤)
ブリーチ剤は、髪の色を明るくするために使う化学的な染毛剤で、髪の色素を抜く作用があります。
酸化染毛剤もブリーチ反応を利用しています。酸化染毛剤でブリーチ作用のみの商材は、ライトナーと言われております。
一般的に美容室メニューのブリーチとは、パウダーブリーチ剤の事を指します。
パウダーブリーチとは、髪を明るくするための脱色剤(ブリーチ剤)の一種で、過流酸塩を使用した粉状の形態を持つブリーチ剤です。
基本的に、過酸化水素(H₂O₂)と1対2や1対3の割合で混ぜて使用するタイプで、髪に塗布して一定時間放置することで、ライトナー以上に髪の色素を抜き、明るい髪色を実現します。
類似商品のカラーリムーバーは、別途記載しております
メリット
鮮やかな発色が可能。
ハイカラーリングのベース作りに最適
黒染め戻しに利用できる。
メッシュやバレイヤージュ作りに最適
デメリット
髪のダメージが、かなり大きい。
強力な化学反応を伴うため、頭皮に直接触れると刺激
パウダーブリーチを使用する際、使用後の放置時間や髪の状態に応じた調整が必要で、場合によってはかなりの時間や施術回数を要することがあります。
パウダーブリーチ後のオンカラーの持ちは悪くなる
プレックス剤を使用してもダメージを隠しているだけ
5. カラーバター・カラートリートメント
カラーバター・カラートリートメントは、トリートメント成分にHC染料や塩基性染料が含まれた製品で、髪を補修しながら色味をプラスするタイプのカラーリング剤です。
メリット
髪に優しく、色落ちしてもダメージが少ない。
毎日のトリートメント感覚で使用できる
髪がしっとりと柔らかくなる
ブリーチ毛にも使用できる
デメリット
長持ちしない。
暗い髪(黒髪)には染色が分かりにくい
シャンプーのたびに色が落ちるため、頻繁にケアが必要
衣類やタオルに色移りしやすい
白髪のカバー力は悪い
6.お歯黒式カラー(非酸化染毛剤)
最近増えている「ジアミン色素かぶれ」で再注目されているカラーです。
お歯黒式ヘアカラーは、
1剤に配合されているポリフェノール類等と、
2剤に配合されている鉄塩が反応してできた化合物が
色素となって髪を染め上げるカラーです。
プレフェレでは、使用しておりません。
メリット
ジアミンアレルギーの人でも使用できる。
脱色による毛髪へのダメージがない
1ヶ月ほどは色持ちする
デメリット
硫黄のような独特の臭いがする。
金属アレルギーの方はアレルギーを起こす危険性もある
鉄イオンが邪魔をしパーマがかかりにくくなる
続けると髪がごわつき、ダメージを与えやすい

おすすめの選び方
ダメージを抑えたい
マニキュア
ヘナカラー・草木染
カラーバター・カラートリートメント
長持ちさせたい
酸化染毛剤
ヘナカラー
ハイトーンや鮮やかな色を楽しみたい
パウダーブリーチ
パウダーブリーチ + 酸化染毛剤
パウダーブリーチ + マニキュア
パウダーブリーチ + カラーバター・カラートリートメント
ジアミンかぶれを回避したい
マニキュア
ヘナカラー・草木染
カラーバター・カラートリートメント
ノンジアミン酸化染毛剤
お歯黒式カラー
詳しくは、何が今ベストの施術か美容師とよくご相談してください(^^)
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